月経の不調、大丈夫ですか?生理痛・PMS、自宅でできる薬膳

young woman with lily against blue sky 普段使いの薬膳レシピ
Photo by Elijah O'Donnell on Pexels.com

月経の不調、ただ我慢するしかないなんて思っていませんか?

生理中だけではなく、生理前までも悩まされる症状ですが、本来こういった症状がないことが正常と考えられています。

月経の不調は体の不調です。

今回はそんな女性の身近な症状、月経の不調についてご紹介いたします。

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「月経の不調」とは

正常な月経とは

本来、生理痛がないことが正常と考えられています。

周期が28日前後(21~35日は正常範囲)、整理期間は3~7日(4~5日の人が多い)、量は多い日は長時間のナプキンで2時間を過ごせる程度、色は赤く、粘り気がなく、レバー状のものがない状態が正常と言われています。

「月経の不調」症状

月経の不調といえば、下腹部痛、PMS、月経周期の乱れ等がありますが、これらは血の異常に気・水のバランスに乱れが加わった状態です。

生理前の不調、PMS(月経前症候群)とは、生理の1~2週間くらい前から、頭痛、眠気、便秘、下腹部や乳房の張りなどの身体的な不快とイライラ、憂鬱、情緒不安定など精神的な不快が現れることです。

「月経の不調」原因

生理痛は、子宮内膜や骨盤内に生じた血の異常によって発生します。

また肝、腎も深く関わります。

月経2週間前頃から生じるホルモン量の増加によって、体に水を貯蓄させる働きが強まるため、むくみなどの水毒症状や気滞によるイライラ等が出現します。

PMSはホルモンバランスの乱れが原因と言われますが、東洋医学では気の不調が原因とします。

「月経の不調」代表的なタイプ

①血の異常タイプ

血虚、血瘀など血の異常がみられるタイプです。

血虚の人は冷え性で痩せ型、疲れやすいです。

月経血が黒かったり、血の塊が多い人は瘀血タイプと考えられ、月経痛のほか、下腹部の膨満感や便秘が生じやすく、肌荒れやにきびなどもみられます。

②水毒タイプ

水分代謝が悪く、月経前にむくみがみられるほか、頭痛や冷えなどの症状を伴います。

月経2週間前頃から黄体ホルモン量が変化し、体に余分な水分を貯留させるため「水毒」な状態になります。

この時期は胃腸を冷やすと症状が悪化するので、注意が必要です。

③気滞タイプ

イライラしたかと思うと、突然うつうつし、気力がなくなるような不安定な精神症状が見られるタイプです。

気逆、気滞が複合的に生じ、気分の浮き沈みが特徴です。

月経前・排卵期が最も気が滞りやすい時期になるため、精神的な乱れが顕著になります。

④気虚・陽虚タイプ

気が不足することで体が温められずに冷えてしまい、血の巡りが悪くなることで、経血量が少ないもしくは多くなる、周期が早まる、不正出血があるといった症状が出ます。

他にもやる気が起きない、風邪を引きやすい、手足の冷え、食後すぐに眠くなる、胃下垂などの症状もあります。

⑤冷え・陽虚タイプ

体を温める気が少ないなど、体が冷えることで、血が巡らず、痛みとなります。

手足の冷え、顔色が青白い、温かいものを飲みたがる、軟便、下痢、尿量が多く色が薄いといった症状があります。

⑥暑がりタイプ

湿と熱があることで気、血の巡りが悪くなり、痛みとなります。

灼熱感があり、激しい痛みで、温めるとさらに痛みが悪化します。

口渇、顔色が赤い、目が赤い、便秘、皮膚の炎症等の症状があります。

⑦肝タイプ

肝は血を貯蔵する働きがあり、生理に関係が深い臓です。

下腹部の両脇の痛みや胸が張ると言った症状があります。

またイライラ、足がつる、目の症状、頭痛、肩こりなど張るような痛み、ストレスで悪化などの症状もあります。

⑧腎タイプ

腎は生殖に関する働きを担っているため、生理に関係が深い臓です。

下腹部から腰にかけて痛みがあります。

腹痛、足腰がだるい、耳の症状、老化がはやい、むくみなどの症状があります。

対処法

月経の不調には

生理中は体の老廃物を出すデトックスの時です。

ゆったりと過ごすことで、気、血の消耗を少なくし、気持ちもゆったりとさせて、ストレスをためないようにすることで痛みも軽減します。

腰回りの血流をよくするのに、日頃から骨盤回しをするのもおすすめです。(ただし生理中は控えてください)

偏食すると気、血をつくることができなくなるばかりか、寒熱のバランスが崩れやすくなります。

日頃の食事内容をみなおすだけでも改善させます。

食養生

①血の異常タイプ

→血の巡りを高める 温熱・辛味の食材

玉ねぎ、エシャロット、イワシ、秋刀魚など

②水毒タイプ

→利尿効果の高い食材

大根、アサリ、冬瓜など

寒涼性のため、煮たり、汁物にする等、温かく調理して食すのがいいです。

③気滞タイプ

→気の流れを改善する食材

三つ葉、春菊、柑橘系など

香り成分に富む食材がいいです。

④気虚・陽虚タイプ

→気を補う食材

うるち米、もち米、山芋、サツマイモ、大豆等

⑤冷え・陽虚タイプ

→体を温める食材

くるみ、鶏肉、黒砂糖、鮭、玉ねぎ、生姜等

⑥暑がりタイプ

→体の熱を冷ます食材

アサリ、蟹、昆布、のり、ひじき等

⑦肝タイプ

→肝の働きを助ける食材

いちご、枸杞子、うなぎ、ししゃも、鰻など

→イライラや頭痛など肝の働きが亢進している時に

菊花、アロエ、ししとう、穴子、ピーマン、トマト等

⑧腎タイプ

→腎の働きを助ける食材

黒米、小麦、黒ごま、豚肉、キャベツ等

自宅でできる薬膳

お義母さんに教えていただいた薬膳をご紹介致します。

私のお義母さんは中国出身で、薬膳の知識を生かした中国料理店も営んでいます。

そんなお義母さんが作ってくれる料理は、温かい家庭の味と、先祖代々受け継いだ知識が詰まっています。

今日はそんなここならではの秘伝のレシピについて、ご紹介いたします。

桂花陳酒のお湯割

一般的な「桂花陳酒」は、白ワインにキンモクセイのお花を3年漬けてできた混合酒のことを言います。

お義母さん曰く、楊貴妃が好んで飲んでいたとも言われているようです。

桂花陳酒を自分の飲みやすい濃さに、お湯割りして飲みます。

食材

キンモクセイ

体を温める作用があり、お腹の冷えを解消するので、下痢、腹痛、食欲不振にいいです。

また気の巡りをよくし、血の滞りを改善する作用もあります。

ストレス、お腹の張り、ゲップ、肩こり、生理痛にいいです。

痰を出しやすくする作用もあり、喉がいがいがする時にもおすすめです。

キンモクセイの甘い香りには口臭を抑える作用があります。

白ワイン

お酒は「百薬の長」とも言われ、古代中国では薬として使われていました。
体を温める作用があり、冷えによる体の機能低下を解消し、気・血・水を活発に流す作用があります。

ただし飲みすぎると、体内のバランスが崩れてしまうため「万病のもと」にもなりかねません。

お酒はそれぞれに効能がありますが、ワインにはリラックス作用があります。

韮と油揚げの炒め物

作り方

韮と油抜きした油揚げを炒め、塩で味を調整します。

食材

韮

韮には体の熱となる陽を補う働きがあり、別名「気陽草」と呼ばれています。

冷えて弱くなった五臓の機能を、温めることで回復へと導きます。

とくに、脾と胃に作用するので、冷えが引き起こす腹痛、下痢、便秘、消化不良の改善にいいです。

また血の巡りを活発にするので、肩こり、肌のくすみ、目の下のクマ、生理痛、血栓の予防にもおすすめです。

体が冷える冬の時期に、積極的に食べたい食材です。

腎を補う作用もあるので、耳鳴り、腰や膝のだるさ、アンチエイジングにもいいです。

まとめ

月経の不調といえば、下腹部痛、PMS、月経周期の乱れ等がありますが、これらは血の異常に気・水のバランスに乱れが加わった状態です。

また肝、腎も深く関わっています。

そんな月経の不調時には、ストレスを発散する、偏食をしない、ゆったりと過ごすといったことが大事です。

生理中は体の老廃物を出すデトックスの時です。

充電期間と考えて、自分の身体を大事にしてあげましょう。

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