なかなか治らない冷え性は薬膳で改善しましょう!おすすめの食材とレシピを紹介

  1. ホーム
  2. 症候
  3. なかなか治らない冷え性は薬膳で改善しましょう!おすすめの食材とレシピを紹介

冬には手足が冷えやすくなったり、夏の冷房の効いた部屋では寒気を感じたりと、冷え性で悩む方は多いものです。女性の半数以上が冷えを感じていると言われ、男性でも冷え性で悩んでいる方は少なくありません。

冷え性というのは、西洋医学では病気と扱われていないため、治療に至ることがほとんどありません。そのため、病院に行ってもなかなか改善しないのが特徴です。

それでいながら、冷えは女性特有の病気に繋がる原因ともなりかねないもの。しっかりと対策をし、薬膳で改善していくことが大切です。

photo of snow covered trees
Photo by Jan Kopřiva on Pexels.com

冷え性の原因

ひと口に冷え性と言っても、その原因はさまざまです。東洋医学で考える冷え性の原因には、次のようなものがあります。

血が不足している

冷え性の原因の一つに、血が不足していることが考えられています。

血が不足しているというのは、東洋医学では「血虚」といいます。血虚の状態が続くことで、栄養を十分に吸収することができなくなったり、全身に栄養を送ることができなくなったりして、手足が冷えやすくなるのです。

女性の冷え性は、特に血虚が原因であることが多いと言われています。

冷たい水が溜まっている

冷え性には、身体の水分量が多くなっていたり、冷えた水分が溜まっていることが原因となることがあります。

水分が溜まることが原因で起こる冷え性は、特に夏に多いと言われています。

冷房の効いている部屋で汗をかくこともなく過ごしていると、必要以上に冷えた水分が身体に溜まった状態となり、冷え性になりやすくなるのです。

腎の働きが弱くなっている

東洋医学では、身体の働きを「肝」「心」「脾」「肺」「腎」の五臓に分けて考えます。

五臓はそれぞれ傷つきやすい季節があり、なかでも腎は冬に傷つきやすいと考えられているのです。そのため、冬になると腎の働きが弱くなるのが特徴です。

東洋医学で言う「腎」は、腎臓と副腎を合わせたもの。身体のなかの水分や老廃物を排泄する役割に加え、ホルモンバランスを整える役割もあります。

冬になり腎の気の巡りが悪くなると、ホルモンバランスを崩し、冷え性を起こしやすくなります。そのため、冬に冷えやすい方は特に腎を補うことが大切です。

五性を理解する

身体の冷えに関連することとして、五性を理解しておくことは非常に重要なことです。

五性とは、食材が身体を温めたり冷やしたりする性質のことです。温性、熱性、寒性、涼性、平性の5つに分けることができます。

このうち、温性と熱性は身体を温める食材のことで、新陳代謝を良くしたり気や血の巡りを良くしたりする働きがあるのが特徴です。

寒性や涼性は、身体を冷やす食材の性質のことで、身体の余分な熱を冷まします。

最後に、どちらにも属さないのが平性です。身体を温めすぎることもなく、冷やしすぎることもないのが特徴です。

五性を理解しておくことで、冷えに効く食材選びや冷え性の方ができるだけ避けるべき食材がわかりるようになります。

それぞれについてもう少し詳しく見ていきましょう。

温性

温性は冬などの寒い時期に身体を温める食材の性質のことです。気や血の巡りを良くしてくれるため、冷えに効果があると言われています。

温性に属する食材には、みかんやニラ、もち米などがあります。

熱性

熱性は温性よりもさらに強い作用で、身体を温める食材の性質です。新陳代謝を高め、発汗を促す作用があるのが特徴です。興奮作用があり、冷えや貧血に効果的であると言われています。

熱性に属する食材には、唐辛子や生姜、シナモンなどがあります。

寒性

寒性は身体の熱を冷ます食材の性質です。炎症を抑えたり、熱毒を解いたりする作用があるため、熱を伴う風邪や、お酒を飲んだ後に炎症を抑えるのに効果的です。

寒性に属する食材には、トマトやゴーヤ、スイカなど、夏野菜に多いのが特徴です。

涼性

涼性は、寒性と同じく身体の熱を冷ます食材の性質です。寒性ほど強い作用ではありませんが、夏などの暑い時期に身体の熱を冷ます効果があります。

涼性に属する食材には、きゅうりやなすなどがあります。こちらも夏野菜に多いのが特徴です。

平性

平性は、身体を温める作用も冷ます作用もない食材の性質です。身体に負担がないため、虚弱体質や病中病後、小さな子供からお年寄りまで安心して用いることができるのが特徴です。

身体への負担がないからといって、何も効果がないわけではありません。平性には滋養強壮に良い薬膳も多いため、使い勝手が良いのが特徴です。ただし、平性だけをとり続ければ良いというわけではなく、温性・熱性や寒性・涼性と組み合わせて身体のバランスを保つのが大切です。

平性に属する食材には、うるち米や豚肉、人参やキャベツなど、毎日取り入れやすい食材に多いのが特徴です。

冷え性におすすめの薬膳

前項でも説明した通り、冷え性の方におすすめの薬膳は、五性のうち温性や熱性にあてはまる食材です。身体を温める効果のある薬膳を選んだり、血を補ってくれたり腎の働きを良くする薬膳を選んでいくことが重要です。

おすすめの食材

冷え性におすすめの食材は、レバーや黒米、黒ゴマやクコの実、生姜です。

レバーは血を補う性質があり、黒米や黒ゴマは腎の働きを助ける効果が期待できます。さらにクコの実や生姜は身体を温める効果があるため、冷え性にとてもおすすめの食材です。

冷え性では血の巡りを良くすることが大事。黒色の食材も腎の働きを良くし血の巡りをよくするので積極的に取り入れていきましょう。

薬膳レシピ

今回紹介する薬膳レシピは、生姜をたっぷり使った「鶏レバーの甘辛煮」と綺麗な紫色が特徴的な「黒米のおはぎ」です。

おはぎには身体を温める作用のあるもち米も使うので、おすすめの食べ物ですよ。

鶏レバーの甘辛煮 4人分

【材料】

鶏レバー 200g

生姜 2片

酒 大さじ3

醤油 大さじ2

みりん 大さじ2

砂糖 大さじ1

【作り方】

  1. 鶏レバー(肝臓)は良く洗って食べやすい大きさに切り、15分ほど水に浸けておきます。*ハツ(鶏の心臓)が付いている場合は、縦半分に切って中の血を洗い、一緒に水に浸しておきましょう。
  2. 生姜は千切りにします。
  3. 水に浸けておいた鶏レバーはもう一度すすいでザルにあげておきましょう。
  4. 小さめの鍋に酒、醤油、みりん、砂糖を入れ、水気を切った鶏レバー、生姜を入れて中火にかけてください。
  5. 灰汁が出てきたら丁寧に取り除きます。
  6. ある程度灰汁を取り除いたら、強火にし、一気に煮詰めます。
  7. 汁気が減って照りが出てきたら完成です。濃い目でこってりした味が好みであれば、汁気が無くなる直前まで煮詰めると良いでしょう。

黒米のおはぎ 8個分

【材料】

黒米 0.5合

もち米 1合

あんこ(つぶ餡、こし餡どちらでも) 80g

塩 少々

A:きなこ 大さじ3

A:砂糖 大さじ1と1/2

A:塩 ひとつまみ

【作り方】

  1. もち米は研いで炊飯器に入れ、黒米はサッと水洗いする程度に留めて炊飯器に入れます。黒米は水にさらす時間が長いと色素が出てポリフェノールを流してしまうので、必要以上に洗い流さないように注意しましょう。
  2. もち米と黒米を炊飯器に入れたら、塩をひとつまみ入れて軽く混ぜ、白米を炊く時と同じ水分量で炊飯します。今回の分量では1.5合の目盛りに合わせて水を入れて炊飯してください。
  3. 米が炊ける少し前に、あんこを8等分にして丸めておきます。あんこは市販のあんこを使うと大きく手間が省けて手軽におはぎを作ることができますよ。
  4. お米が炊けたら、ボウルなどに移しすりこぎで潰します。半分くらい潰して少し粒を残すようにすると、プチプチとした食感が楽しめ、おいしく仕上がりますよ。
  5. ④を8等分にし、手に水をつけて丸めます。
  6. ラップに⑤の丸めたお米を一つのせ、軽く潰して平らに広げたら、あんこを中央にのせて包みます。8個分すべて包んでいきましょう。
  7. お皿に材料のAを混ぜてきな粉を用意します。丸めたおはぎのうち4個分にきな粉をまぶしてください。
  8. お皿に盛ったら完成です。

*つぶ餡でもこし餡でも、お好みのあんこで作ってみましょう。

まとめ

今回は冷え性におすすめの薬膳を紹介しました。夏でも冬でも冷え性で悩んでいる方は多いもの。病院へいってもなかなか改善するものではないからこそ、自宅で薬膳を使って対策していきたいですね。