イライラは身体への悪影響も?薬膳を使って解消しましょう

普段からイライラしやすいという人は、日本人では自覚症状のない人も含めると思った以上に多くいます。仕事や日常生活のストレスから、女性特有のホルモンバランスの影響など、イライラの原因にはさまざまなものがあるのです。

最近では外出自粛の影響からも、例年以上にストレスを感じやすくなっている人も増えています。イライラは放っておくと身体への悪影響にも繋がりかねません。薬膳を日常的に取り入れて、普段からイライラしない生活を目指しましょう。

イライラの原因

まずはイライラの原因について解説していきます。

東洋医学において、イライラの原因は「気」の滞りによるものだと言われています。気が滞った状態を「気滞」といい、気滞タイプの人は肝の働きも弱くなっているのが特徴です。

ストレスによるイライラ

イライラする原因でもっとも多いのが、ストレスによるものです。肝が弱っているとストレスを感じやすくなるため、イライラしている時には、肝の気の巡りを良くする食べ物を食べるのがおすすめです。

さらに、気が滞ると胃が張ったりガスも出やすくなるなど、肝だけに留まらずさまざまな場所にも影響が出てきます。できるだけ早めに改善することが大切です。

生理前のイライラ

女性のイライラの原因でもう一つ多いのが、ホルモンバランスによる影響です。

特に、生理前にはホルモンの関係で胸が張ったり眠くなったりすることがあり、人によっては食欲が増えたりとさまざまな症状が表れます。イライラしやすくなったり、怒りっぽくなるのも、生理前の症状としてよくあるものです。

生理前には気も滞りやすくなるため、さらにイライラしやすくなると考えられています。

気が滞ると血の巡りも悪くなり、代謝が悪くなったり冷えを起こしやすくなるので、生理前は特に注意が必要です。

イライラは身体にも悪影響

イライラする状況は人によってさまざまですが、イライラしている時間が長いと、身体への影響も大きくなります。

身体に不調をきたさないためにも、ストレスを溜めないように意識していかなければいけません。

ここからは、イライラが及ぼす身体への影響について見ていきましょう。

血圧の上昇

イライラしていると、ノルアドレナリンの分泌により交感神経が刺激されます。交感神経は活動時に働くもので、就寝時やリラックスしている時には副交感神経が働きます。

この相互のバランスがきちんと保たれることで、健康的な生活を送ることができますが、交感神経が刺激されている状態が続くと、自律神経の乱れにより血圧が上昇します。

血圧が上昇した状態が続くと、高血圧や心疾患への影響が懸念されるのです。

肥満

イライラと肥満。一見、関係なさそうにみえますが、実はイライラは肥満の原因にもなり得ます。

イライラすると、コルチゾールというホルモンが分泌されます。コルチゾールは糖をエネルギーとして利用しますが、基本的には緊急事態などの緊張感のあるストレスを感じたときに糖を利用するのです。

しかし、慢性的なストレスによってコルチゾールが大量に分泌されても、糖を十分に消費しきれず、必要以上に血液中の糖が増えてしまいます。

糖が増えると、血糖値を下げようと膵臓からインスリンが分泌されます。インスリンは血糖値を下げる役割と同時に、体内に脂肪を溜め込んでしまう性質ももっているのです。大量にインスリンが分泌されることによって、結果的に肥満へと繋がってしまいます。

イライラしている状態が続くと、感情のコントロールができなくなり、情緒不安定になることも。悪化すると鬱になることもあるため、イライラしているだけと軽く考えず、頻度の多い人は意識して改善していくようにした方が良いでしょう。

活性酸素が増える

生きていくうえで酸素を取り入れることは必要ですが、取り入れた酸素のうちの一部は、活性酸素となっています。活性酸素は通常よりも活性化された状態の酸素のことで、体の中では免疫機能として働く一方、さまざまな成分と結びつきます。必要以上に増えると細胞障害をもたらしてしまうのです。イライラしているとこの活性酸素の割合が多くなると言われています。

活性酸素は排卵や受精、細胞のシグナル伝達などの役割のために必要不可欠なものです。しかし、増えすぎると身体へ悪影響があるので、必要以上に活性酸素を増やさず、適度なバランスを保つことが重要なのです。

イライラしやすい方におすすめの薬膳

普段からイライラの自覚症状がある人は、今すぐにでも改善したいところ。薬膳を取り入れて少しでも改善できるようにしていきましょう。

ここからは、イライラしやすい時におすすめの薬膳を紹介していきたいと思います。

おすすめの食材

イライラしやすい時におすすめの食材は、蕎麦、大根、菜の花、セロリ、トマトです。

蕎麦や大根は、溜まった気を砕いて巡りを良くしてくれる薬膳です。菜の花は自律神経の乱れを整えるのに効果的なので、菜の花が手に入る季節には積極的に取り入れていきましょう。

セロリやトマトは肝機能を良くする働きがあるので、特にストレスからくるイライラの場合には積極的に摂っていきたい食材です。

薬膳レシピ

ここからはおすすめの薬膳レシピを紹介します。

蕎麦は大根おろしと一緒に食べるのがおすすめ。ここでは大根をたくさん食べることができる「ぶっかけおろし蕎麦」を紹介します。

自律神経の乱れを整える菜の花は、苦みが抑えられて食べやすくなる「菜の花の天ぷら」がおすすめ。ぶっかけおろし蕎麦と一緒に食べると良いでしょう。

セロリとトマトを使った薬膳は、常備菜にもなる「セロリとトマトのマリネ」を紹介したいと思います。

ぶっかけおろし蕎麦 2人分

【材料】

蕎麦(乾麺) 2束

大根 1/3本

めんつゆ(ストレートタイプ) 適量

かつお節 適宜

長ネギ 1/3本

【作り方】

  • 長ネギは斜め薄切りにし、水にさらしておきます。10分ほどさらしたら水気をきっておきましょう。
  • 大根をすりおろし、キッチンペーパーに包んで汁気を絞ります。
  • たっぷりのお湯を沸かし、蕎麦を袋の表示通りに茹でましょう。
  • 茹でた蕎麦は冷水でしめ、深めの器に盛り付けます。
  • 大根と長ネギ、かつお節をトッピングし、ストレートタイプのめんつゆをかけたら完成です。

菜の花の天ぷら 3~4人分

【材料】

菜の花 1袋

薄力粉 120g

片栗粉 20g

卵 1個

水 200ml

【作り方】

  • 菜の花は洗って2~3等分に切ります。
  • 薄力粉と片栗粉をボウルに入れ、よく混ぜておいてください。
  • 卵は溶いてからボウルに入れ、水を加えて混ぜます。水は冷水を使うとカラッと揚がるのでおすすめですよ。種は全体的に満遍なく混ぜますが、粉っぽさが少し残る程度にし、混ぜすぎないようにしましょう。
  • 菜の花を入れて種をからめます。
  • 180℃に熱した油で1分ほどカラッとするまで揚げましょう。
  • お好みで塩をふって完成です。

セロリとトマトのマリネ 2~3人分

【材料】

セロリ 1/2本

ミニトマト 1パック

オリーブオイル 大さじ3

白ワインビネガー 大さじ1

ハーブソルト 大さじ1/2

【作り方】

  • セロリは筋を取り、薄切りにしておきます。
  • トマトは湯剥きします。
  • オリーブオイル、白ワインビネガー、ハーブソルトをボウルに入れ、よく混ぜます。白ワインビネガーが無ければ、酢やレモン汁を使っても良いでしょう。

ハーブソルトがない場合は、塩こしょうでも構いません。

  • セロリとミニトマトを③のボウルに入れ、調味料をよく和えます。冷蔵庫でよく冷やして、味が馴染んだら完成です。

まとめ

今回はイライラしたときにおすすめの薬膳を紹介しました。

現代の女性は、ストレスや生理前の不調によるイライラを起こしやすくなっています。改善しようと頭で考えていても、なかなか改善できるものではありません。日々の生活にうまく薬膳を取り入れて、気の巡りを良くしていきましょう。

負担をかけずに挑戦できるのも、薬膳の強みですよ。

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