■ 夏の「肌ダメージ」は内側からケア
強い紫外線を浴びる夏。日焼け止めを塗っていても、肌が赤くなったり、乾燥したり、くすみが気になる……そんな経験はありませんか?
実は東洋医学では「肌=肺」の状態を表すとされており、紫外線などの外的刺激で「肺の陰」が消耗されると、肌の乾燥・炎症・くすみなどが現れると考えます。
■ 東洋医学の視点:日焼けと「肺」「陰虚」
肺は皮膚・呼吸・体表のバリア機能を司る臓器。夏の強い日差しは体表の「津液(うるおい)」や「陰」を奪い、以下のようなトラブルにつながります。
- 肌の乾燥・かゆみ
- 赤みやヒリつき
- 疲れやすさ、のぼせ
- 口の渇きや便秘傾向
つまり、日焼け=肺の潤い不足+炎症と考えられ、潤いを補う食材や熱を冷ます食材が有効です。
■ 肌を潤す・回復させる薬膳食材
| 目的 | 食材 | 解説 |
|---|---|---|
| 潤いを補う | 白きくらげ、梨、豆乳、蜂蜜、百合根 | 肺を潤し、肌の乾燥を防ぐ |
| 熱を冷ます | 緑豆、スイカ、トマト、きゅうり | 日焼けによる熱感・炎症を緩和 |
| 肌の再生を促す | 鶏肉、卵、黒ごま、クコの実 | 血を補い、肌のハリや代謝をサポート |
■ おすすめ薬膳レシピ
白きくらげと梨のデザートスープ
〈材料(2〜3人分)〉
- 白きくらげ(乾燥)…5g
- 梨…1個
- クコの実…小さじ2
- 氷砂糖またはハチミツ…適量
- 水…500ml
〈作り方〉
- 白きくらげを水で戻し、食べやすく裂く。梨は皮をむいて薄切り。
- 鍋に水・白きくらげ・梨を入れ、弱火で20分ほど煮る。
- クコの実を加え、さらに5分煮る。最後に甘みを調整して完成。
👉 ポイント: 体を冷やしすぎず、潤いを補う美肌スイーツとしておすすめです。
■ その他のケアポイント
- 睡眠をしっかりとる: 肌の修復は夜が本番。夜更かしはNG。
- ストレスをためない: 「心(しん)」が乱れると「肺」に影響。
- 冷房の風に直接当たらない: 津液の消耗を防ぎます。
■ まとめ
肌は内臓の鏡。紫外線によるダメージは外側のケアだけでなく、内側からの潤い補給・回復サポートが重要です。東洋医学と薬膳の力で、夏の肌トラブルを防ぎましょう。




