秋の乾燥による肌の乾燥には

person holding white and gold dropper 普段使いの薬膳レシピ
Photo by Shiny Diamond on Pexels.com
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自宅でできる薬膳

秋が乾燥が気になる季節。

でも肌の乾燥の原因は、空気の乾燥だけではありません。

中医学の知識を取り入れて、よりよい乾燥対策を心掛けませんか?

肌の乾燥の症状について

肌の乾燥は空気の乾燥だけではありません。

その原因と、予防策について学びましょう。

肌の乾燥は空気の乾燥だけではない

秋は空気が乾燥するため、肌が乾燥しやすいです。

しかし肌の乾燥の原因は、空気の乾燥だけではありません。

体の潤いが足りず毛穴から皮膚を潤すことができないことも原因になります。

栄養を与える「血」や潤いを与える「津液」が体内で不足してしまうと、肌も栄養と潤いが足りなくなってしまい、乾燥しています。

「気」が足りない場合も、肌まで「血」と「津液」が行き届かないので乾燥してしまいます。

予防策

このように肌の乾燥の原因は、空気の乾燥だけではありません。

「気」「血」「津液」を使いすぎると乾燥が悪化してしまいます。

それに加え、秋は空気が乾燥するため、しっかり睡眠を取り、無理をしないことが大事です。

また辛いもの、刺激物、アルコールは控え、保湿を心掛けるのも大事です。

肌の乾燥にいい食材

とくに空気が乾燥する秋から冬にかけては、乾燥肌や痒みの悩みが増える時期です。

肌の潤いを守るためには、体内の潤いを養える食材をよく食べて肺の働きを健やかにするといいです。

潤いが湧いてくる「甘酸化陰」

中国では「甘酸化陰」といい、甘みと酸味を合わせると潤いが湧いてくるといわれます。

甘みと酸味が備わった甘酸っぱい食材、トマト、レモン、メロン、葡萄、ミカン、梨、ライチなどがおすすめです。

乾燥にいい「白い食材」

白い食材は肺を潤し、咳や肌の乾燥を防いでくれます。

白ごま、豆腐、蓮根、ゆり根、梨、銀杏、白きくらげ、杏仁豆腐などを摂りましょう。

例えばプリンより杏仁豆腐、黒ゴマ団子より白ゴマ団子等、ちょっとしたデザート選びにも白い食材を意識すれば、手軽に潤いを補えます。

美肌と潤いにいい「白きくらげ」

白い食材の中でも、白きくらげはとくにおすすめです。

おかずに使ってもいいですし、コンポートのようなデザートとして使っても美味しいです。

白きくらげは長時間火にかけるのがいいです。

長時間火にかけると、コラーゲンが増し、体からも吸収しやすくなります。

潤い「食材」

白い食材以外では、豚足、鳥の手羽先、鶏がらスープ、玄米、蜂蜜、オリーブオイルなどの食材もおすすめです。

自宅でできる薬膳

中国の家庭料理は、東洋医学の知識をうまく取り入れた料理ばかりです。

お義母さんは中国出身で、薬膳の知識を生かした中国料理店も営んでいます。

そんなお義母さんが作ってくれる料理は、温かい家庭の味と、先祖代々受け継いだ知識が詰まっています。

そんなここならではの家庭料理やお茶についてお義母さんに教えていただきました。

黒豆もち米ご飯

※黒豆もち米ご飯 画像

作り方

市販で売っている黒豆煮(甘く味付けされているもの)を研いだもち米と一緒にいれ炊飯器に入れ、炊く。

鍋炊きでも、お米を普段炊く方法で、黒豆煮を入れるだけです。

黒豆煮はとくに丹波の黒豆がおすすめということでした。

食材

黒豆

全身の余分な水分を取り除くので、水分代謝が乱れている時にいいです。

また血を補って、血の巡りを活発にします。

継続して食べると、めまい、ふらつき、爪の割れ、生理不順、肌のくすみや乾燥、肩こり、抜け毛の予防になります。

解毒作用もあるので、熱をともなう皮膚の腫れなどの症状にも有効です。

腎を補う作用もあり、老化予防や視力回復も期待できます。

もち米

もち米にはお腹の働きを高めて、気を補う作用があるので、大量の汗を抑えるのに役立ちます。

また元気がない、集中力がない、動くとすぐに息切れしてしまう、体力がないと言った人にもいいでしょう。

温性なので、お腹の冷えや下痢、腹痛も和らげます。

またもち米から作られる餅や白玉粉は、もち米に近い作用があります。

胃が重たい時は、消化の良い餅にする等、体調に合わせて食べ分けるといいです。

ジャスミン茶の炒め物

※ジャスミン茶の炒め物 画像

作り方

大豆、鳥レバー、ほうれん草をジャスミン茶の葉と汁で炒めます。

大豆が健康的な肌を作り、レバーやほうれん草がそれを保護してくれる働きがあります。

ジャスミン茶の香りでリラックスにもいいです。

食材

大豆

お腹の調子を整え、気と血を補う作用があります。

日頃から疲労感があり、スタミナが不足している虚弱体質の改善にいいです。

また体内の乾燥を潤す作用と、余分な水分を排出する作用もあります。

むくみや体がだるいといった水分代謝が乱れた人にも効果的です。

ほうれん草

涼性で体内にこもった熱を鎮め、津液と血を補います。

全身の乾燥症状、ドライアイ、目の疲れ、めまい、物忘れ、生理不順に適しています。

陰虚体質と血虚体質の人は、毎日の食材に取り入れたら、体質改善に役立ちます。

また便意を促すので、慢性的な便秘にも有効です。

イライラや不安などの感情を落ち着かせ、安定へと導くので、ストレス過多の人にもおすすめです。

ほうれん草は、実は葉の部分だけではなく、根本にも栄養があるので、根本も一緒に調理するのがいいです。

例えば、ほうれん草を茹でる時は、根に十字の切込みを入れて隙間に入った土をよく洗い流し、固い根本の部分から先に茹でるとよく茹で上がります。

また根の部分が赤いものは甘さが強く、食べやすいです。

鶏レバー

血を補い、肝と腎の働きを高める作用があります。

めまい、動悸、生理不順を改善に効果的です。

また筋肉強化や気持ちを安定させる働きもあるので、虚弱体質の改善や子どもの健康維持にもおすすめです。

とくに目に作用するので、ドライアイや視力低下を予防します。

長時間パソコンを使うなど、日頃から目を酷使している人は、鶏レバーの料理を食べるといいです。

ジャスミン茶

ジャスミン茶の華やかで高貴な香りには、気の巡りを活発にする作用があります。

情緒不安、食欲不振、ゲップといった症状改善に適しています。

イライラを感じた時は、ジャスミン茶を飲んで気持ちを落ち着かせるのがいいです。

また体を温めて血の滞りを解消する作用があり、肩こり、肌のくすみ、生理痛など血行不良が原因となる症状の改善に有効です。

ジャスミン茶にはジャスミンの香りを茶葉に移したものや、ジャスミンの花弁と茶葉を丸めたものがあります。

それぞれ香りや味が異なるので、気分に合わせて、選べるといいでしょう。

お店の紹介

以上の薬膳料理は「凛林」さんがご紹介して下さいました。

立地は山の上の住宅街、瑞泉寺総門脇のさらに奥、鎌倉の奥座敷と呼ぶ紅葉谷の中の一軒家にあります。

知る人ぞ知る名店として多くの人に愛され、創業から17年以上経ちます。

「凛林」

中国精進料理 鎌倉 凜林
瑞泉寺総門脇のさらに奥、鎌倉の奥座敷と呼ぶ紅葉谷にある中国精進料理レストラン、凜林です

248-0002

鎌倉市二階堂725-4(瑞泉寺山門上ル)地図はこちら

TEL:0467-23-8535

FAX: 0467-23-8534

不定休(お電話にてお問合せください)

【営業時間】予約制(ご来店前にお電話にてご確認ください)

  ランチタイム:午前11時~午後3時

  ディナータイム:午後5時~午後9時(ラストオーダー午後7時30分)

まとめ

肌の乾燥は空気の乾燥だけでなく、「気」「血」「津液」を使いすぎると乾燥が悪化してしまいます。

しっかり睡眠を取り、無理をしないこと、また潤いにいい食材を積極的に取ることが重要です。

梨等の甘みと酸味が備わった甘酸っぱい食材白きくらげ等の「白い食材」を摂り、秋の乾燥を防ぎましょう。

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