■ 夏に増える「頭痛・めまい」はなぜ?
夏になると、頭が重い・ふらつく・めまいがする……といった症状を訴える方が増えてきます。暑さや冷房の温度差、寝不足なども原因ですが、東洋医学では「五行」の考えに基づき、「心(しん)」の働きの乱れが影響していると考えられています。
■ 五行と「心」の関係
五行説では、五臓と自然・感情・季節が結びついています。
| 五行 | 五臓 | 季節 | 感情 |
|---|---|---|---|
| 木 | 肝 | 春 | 怒 |
| 火 | 心 | 夏 | 喜 |
| 土 | 脾 | 長夏 | 思 |
| 金 | 肺 | 秋 | 憂 |
| 水 | 腎 | 冬 | 恐 |
夏は「心(火)」が旺盛になる季節。心は「血」を司り、精神や意識とも関係しています。心が熱を持ちすぎると、興奮や不安、不眠、動悸、頭痛、めまいなどが起こりやすくなります。
■ 東洋医学で見る頭痛・めまいの主なタイプ
- 心火上炎(しんかじょうえん)タイプ
→ 熱っぽく顔が赤い、イライラ、口が渇く、眠れない
→ 対策:心の熱を冷ます「清心薬膳」 - 気虚(ききょ)・気陰両虚タイプ
→ 疲れやすく、フラフラする、食欲がない
→ 対策:気と陰を補って体を整える「補気薬膳」
■ 薬膳で整える!おすすめ食材
【心火を冷ます】
- 蓮の実(れんじつ)
- 百合根(ゆりね)
- 緑豆
- 苦瓜
- セロリ
【気を補う】
- 山芋
- なつめ
- 鶏肉
- 枸杞の実
- はと麦
■ 簡単レシピ:心を癒す「蓮の実と鶏肉のスープ」
〈材料(2人分)〉
- 蓮の実(乾燥)…20g(水戻し)
- 鶏もも肉…150g
- セロリ…1/2本
- クコの実…大さじ1
- 塩・酒…少々
- 水…500ml
〈作り方〉
- 蓮の実を戻しておく。鶏肉は一口大に切る。
- 鍋に水、蓮の実、鶏肉、セロリを入れ、弱火で20〜30分煮る。
- クコの実と塩・酒で味を調えて完成。
ほんのり甘くて優しい味。心と体にじんわり沁みわたるスープです。
■ まとめ
夏は「心」が疲れやすく、頭痛やめまいなどの不調が出やすい季節。薬膳で体のバランスを整え、無理なく夏を乗り切る準備を始めましょう。




