初夏の訪れとともに、ついつい手が伸びてしまうのが「冷たい飲み物」。
しかし、東洋医学の視点では「冷たいもの」は体を冷やし、「脾(ひ)」の働きを弱めるとされています。
■ なぜ冷たい飲み物がNGなの?
東洋医学では、体の中を流れる「気・血・水」のバランスが健康のカギ。
冷たい飲み物は「脾胃(ひい)」=消化器系を冷やし、エネルギー源である「気」の生成を妨げてしまいます。
その結果、
- だるさ
- 食欲不振
- 水分代謝の低下(むくみ)
などの「夏バテ」症状を引き起こしやすくなるのです。
■ 初夏の薬膳的アプローチ
この時期に意識したいのは、「体を温める」「脾胃をいたわる」「気の巡りを良くする」食材選びです。
おすすめ食材:
- 生姜:体を内側から温める
- 小豆:余分な水分を排出し、むくみ予防
- 山芋:脾を補い、エネルギーをチャージ
- なつめ:気を補い、心を落ち着ける
おすすめの調理法
温かいスープやお粥、常温以上のハーブティーなどがおすすめ。
冷蔵庫から出してすぐの飲み物や氷入りのドリンクは避けましょう。

■ まとめ
初夏は汗ばむ陽気に気を取られがちですが、体の内側はまだ冬の冷えを引きずっていることも。
薬膳の知恵を活かし、冷やさない食生活で本格的な夏に備えましょう🌿