春の終わりに効く!初夏の疲れを癒す薬膳スープ

a person cooking on a portable stove 普段使いの薬膳レシピ
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春の終わりから初夏にかけて、「なんだか疲れが取れない」「やる気が出ない」「食欲が落ちている」といった不調を感じていませんか?
これは東洋医学でいう“春バテ”や“気虚”状態、また“湿邪”の影響が重なる時期のサインかもしれません。

🌿春の終わりと初夏は体がゆらぎやすい季節

東洋医学では、季節の移り変わりが私たちの体調に大きく影響すると考えられています。春の間に体が活動モードへと切り替わる一方で、まだ冬の冷えや滞りが残っていたり、急に暑くなる初夏の気候に順応できずにバテやすくなるのです。

また、5月後半から6月にかけては湿気が高くなり始めるため、“湿邪(しつじゃ)”と呼ばれる邪気が体内にこもりやすく、だるさ・むくみ・胃腸の不調などが起こりやすくなります。

🍲そんなときに取り入れたいのが「巡りをよくする薬膳スープ」

体の巡りを整え、気血(きけつ)を補い、余分な湿気を排出してくれる食材を選ぶことで、疲れにくい体へと導いてくれます。


🍚おすすめ薬膳レシピ

「はとむぎと鶏肉の薬膳スープ」


【材料】(2人分)

  • 鶏もも肉(皮なし)…150g
  • はとむぎ…大さじ2(前日に水で戻しておく)
  • 長ねぎ(斜め薄切り)…1/2本
  • クコの実…小さじ1(ぬるま湯で戻す)
  • しょうが(千切り)…1片
  • だし汁(または水+鶏ガラスープ)…400ml
  • 塩・こしょう…適量
  • ごま油…小さじ1

【作り方】

  1. 鶏もも肉はひと口大に切り、塩を軽く振っておく。
  2. 鍋にごま油を熱し、しょうがを香りが立つまで炒める。
  3. 鶏肉を加えて軽く焼き色をつけ、長ねぎ、はとむぎを加えて炒める。
  4. だし汁を注ぎ、アクを取りながら中火で15分ほど煮る。
  5. クコの実を加え、塩・こしょうで味を調えて完成。

🌱このスープの薬膳的ポイント

  • はとむぎ(薏苡仁):体の余分な湿気を排出し、むくみやだるさを軽減
  • 鶏肉(鶏肉):気を補う食材で、疲労回復に◎
  • クコの実(枸杞子):目の疲れや乾燥に、気血の補いにも
  • しょうが(生姜):体を温め、巡りを良くする

東洋医学では“脾”の働きを整えることで、体力・気力を取り戻すとされています。このスープは、まさに脾を補いながら湿気に対応できる薬膳の組み合わせ。食べてホッとできる味わいなのもポイントです。


☕おわりに

季節の変わり目は、ちょっとした体調のゆらぎが不調につながりやすいタイミング。そんな時こそ、日々の食事から優しく整えてあげましょう。

薬膳は、毎日を元気に過ごすための知恵です。今回の薬膳スープ、ぜひお試しくださいね🍲✨

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