梅雨入り前の養生:湿を除く食材の使い方でじめじめに負けない身体づくり

close up photography of wet leaves 普段使いの薬膳レシピ
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梅雨前の身体、整えていますか?
6月に入り、そろそろ梅雨入りが気になる時期。なんとなく体が重く感じたり、やる気が出なかったり…それ、「湿邪(しつじゃ)」の影響かもしれません。東洋医学では、湿気が体内にたまることで「気」の巡りが悪くなり、むくみやだるさ、食欲不振などの不調が出やすくなるとされています。

湿邪とは?
「湿邪」は、自然界の余分な湿気が身体に侵入することで生じる邪気(じゃき)の一つ。とくに梅雨のように湿度が高い時期は、体内に「湿」がこもりやすく、消化器官を中心に様々な不調が起こりやすくなります。
この時期の養生ポイントは、体にたまった湿を外へ出すこと。そして、脾(ひ)=消化吸収を担う臓腑の働きを助けることです。

薬膳でのアプローチ:除湿+脾のケア
薬膳では「除湿作用」のある食材と、「脾を補う」食材を組み合わせるのが基本です。代表的な除湿食材には、はと麦、小豆、冬瓜、とうもろこしなどがあります。一方、脾を補うには、じゃがいも、山芋、かぼちゃなどが有効です。


🌿おすすめレシピ:はと麦と冬瓜の薬膳スープ

材料(2人分)

  • はと麦(乾燥)…大さじ3(前日から水に浸けておく)
  • 冬瓜…150g(皮をむいて角切り)
  • 干し椎茸…2枚(水で戻してスライス)
  • 生姜スライス…2〜3枚
  • 鶏ささみ…1本(筋をとってそぎ切り)
  • 塩…少々
  • だし汁…400ml

作り方

  1. 水に浸けておいたはと麦を下ゆでしておく。
  2. 鍋にだし汁を入れ、生姜、冬瓜、干し椎茸、はと麦を加え中火で煮る。
  3. 具材がやわらかくなったら、鶏ささみを加え火を通す。
  4. 最後に塩で味を整えて完成。

ポイント
・はと麦は利水作用があり、むくみや湿の排出を助けてくれます。
・冬瓜も清熱・利尿作用があり、内側から湿気を抜いてくれます。
・生姜で気の巡りを促し、冷えもケアできます。


🌧まとめ

湿度が高くなる前に、身体の中にたまった「湿」を取り除くことが梅雨を快適に過ごす鍵です。薬膳の知恵を日々のごはんに取り入れて、ジメジメに負けない身体を作りましょう。

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