梅雨の前に感じる「なんとなく不調」、それは脾のサインかも?
梅雨が近づくこの季節、次のような症状を感じたことはありませんか?
- 体が重くだるい
- 胃もたれや食欲不振
- 朝起きても疲れが取れない
- むくみが気になる
これらはすべて、東洋医学でいう「湿邪(しつじゃ)」が体に影響を与えている状態。
特に湿気が体内にたまるとダメージを受けやすいのが、**「脾(ひ)」**という消化器系の働きを司る臓腑です。
🧭 東洋医学で見る「脾」と湿の関係
東洋医学では、**「脾は運化を司る」**と言われ、食べたものを気や血に変えて全身に送る働きがあります。
しかし湿気が多い季節になると、体内に余分な水分(痰湿)がたまりやすくなり、脾の働きが低下してしまうのです。
🔸脾が弱ると起こりやすい不調
- 食欲不振
- 下痢・軟便
- 疲労感
- むくみ
- 集中力の低下
🍴 脾を整える薬膳の基本食材
食材 | はたらき |
---|---|
山芋 | 脾を補い、疲労を回復 |
はとむぎ | 余分な水分を排出してむくみを改善 |
なつめ | 脾をやさしく補い、気血を養う |
小豆 | 利水作用、解毒作用あり |
生姜 | 温性で脾胃をあたためる |
🍚 今日のレシピ
【はとむぎと山芋のやさしい薬膳おかゆ】
~湿気に負けない体づくりをサポート~
材料(2人分)
- 白米 … 1/2合
- はとむぎ … 大さじ2(洗って一晩水に浸ける)
- 山芋 … 約100g(すりおろし or 角切り)
- なつめ … 2個(種を取り刻む)
- 生姜 … 少々(みじん切り)
- 水 … 約600ml
- 塩 … 少々(仕上げに調整)
作り方
- 白米とはとむぎをよく洗い、水と一緒に鍋に入れて火にかける。
- 沸騰したら弱火にして、コトコト30分ほど炊く。
- 山芋、なつめ、生姜を加え、さらに10分ほど煮込む。
- 塩で味をととのえて完成。
📝 ポイント:
山芋のねばり成分が胃腸を守り、はとむぎの利水作用で体内の湿を取り除きます。梅雨前の疲労対策にぴったり!
☕ おすすめの摂り方&過ごし方
- 朝ごはんや夕食に取り入れると胃腸の調子が整いやすい
- 冷たい飲み物を控え、温かい白湯を飲む習慣をつける
- 湿度の高い日は軽いストレッチで巡りを良くする
🌿 まとめ
梅雨に向けての体調管理のカギは「脾」にあります。
湿気に負けない体をつくるためには、日々の食事がとても重要。
薬膳の知恵を活かして、やさしくておいしい「脾をいたわるレシピ」をぜひ取り入れてみてくださいね。