冷えの原因を東洋医学で読み解く
冷え性は女性にとってとても身近な悩み。東洋医学では、冷えの原因を以下のように考えます。
- 陽虚(ようきょ):体を温める「陽気(ようき)」が不足している状態。エネルギー不足による冷え。
- 気血不足(きけつぶそく):体内のめぐりが悪く、手足の末端まで温かさが届かない。
- 瘀血(おけつ):血の巡りが滞っている状態。冷えとともに肩こりや生理痛も伴うことが多いです。
冷えに効く薬膳食材
陽気を補い体を内側から温める
- 生姜:代表的な温め食材。冷え取りの基本。
- シナモン:温性の香辛料。血行を促進。
- ネギ:発汗作用があり、体表から温める。
気血を補って巡りをサポート
- 棗(なつめ):胃腸を整えて血を養う。精神的な不安にも◎。
- 黒ごま:腎を補い、体を芯から強くする。
- 鶏肉:気を補い、体力をつける。
血の滞り(瘀血)を解消
- 当帰(とうき):婦人科の代表的な漢方素材。血行促進。
- 紅花:血の巡りを良くして冷えのぼせに。
薬膳レシピ:黒ごまと生姜のぽかぽかお粥
材料(2人分)
- 白米 1/2カップ
- 水 3カップ
- 生姜(すりおろし) 1片
- 黒ごま 大さじ1
- 棗(なつめ) 2個(種を除いて刻む)
- 塩 少々
作り方
- 米を軽く洗い、鍋に水とともに入れて加熱。
- 沸騰したら弱火にし、生姜と棗を加えて30分ほど煮る。
- 黒ごまを加えて混ぜ、塩で味を整えて完成。
まとめ
冷えは放っておくとさまざまな不調を引き起こすことも。
東洋医学では「温める力を育てる」ことが大切とされており、毎日の食事に少しずつ温性の食材を取り入れることで、体はじわじわ変わっていきます。薬膳で、内側から冷えにくい体を目指しましょう。