湿気対策薬膳:むくみとだるさをとるレシピ

woman in white dress lying on bed 普段使いの薬膳レシピ
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梅雨の季節は湿気が多く、体が重だるく感じたり、むくみやすくなる方が増えます。東洋医学では、この「湿(しつ)」が体内に溜まることで気の巡りが悪くなり、脾(ひ・消化吸収を司る臓腑)の働きが弱るとされています。今回は、梅雨の湿気対策として、むくみやだるさを軽減する薬膳レシピと食材の選び方をご紹介します。


【東洋医学からみた梅雨の不調】

東洋医学では、梅雨は「湿邪(しつじゃ)」の季節といわれます。湿邪は重く粘り、体内の水分代謝を妨げ、脾の働きを低下させることで食欲不振、胃のもたれ、むくみ、だるさを引き起こします。この時期は「脾」を養い、余分な水分を排出する食材を意識的に取り入れることが大切です。


【おすすめの食材】

・はと麦:余分な水分を排出し、肌の調子も整える
・冬瓜:むくみをとり、体を冷やしすぎない
・小豆:利尿作用があり、むくみ予防に
・とうもろこしのひげ:漢方でも使われる、利尿作用の強い部分
・しそ、生姜:気の巡りを良くして湿を散らす


【むくみ・だるさをとる薬膳レシピ】

■ はと麦と冬瓜の薬膳スープ

〈材料(2人分)〉
・はと麦(乾燥)…30g
・冬瓜…200g
・鶏むね肉(皮なし)…100g
・生姜…1片
・塩…小さじ1/2
・酒…大さじ1
・だし(または水)…500ml

〈作り方〉

  1. はと麦は30分ほど水に浸して戻しておく。
  2. 冬瓜は皮をむいて一口大に切り、生姜は薄切りに。
  3. 鶏むね肉はそぎ切りにし、酒をもみ込んでおく。
  4. 鍋にだし、はと麦、生姜を入れて火にかけ、10分煮る。
  5. 冬瓜を加えてさらに10分煮たら、鶏肉を加えて火が通るまで煮る。
  6. 塩で味を調えて完成。

〈ポイント〉
はと麦と冬瓜はどちらも余分な水分を排出し、むくみを和らげます。鶏むね肉でたんぱく質を補い、だるさの予防に。生姜で気の巡りを助け、胃腸を温めるのもポイントです。


【ワンポイントアドバイス】

冷たい飲み物や生ものを避け、温かい食事を心がけましょう。また、適度な運動やストレッチで気血の巡りを促すと、湿気に負けない体づくりができます。


【まとめ】

梅雨の時期は「湿邪」に注意が必要です。薬膳の知恵を取り入れて、むくみやだるさを和らげ、快適に過ごしましょう。毎日の食事に少しの工夫を加えることで、体の調子がぐっと整います。

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