風邪のときの薬膳的な考え方
風邪をひくと、発熱・喉の痛み・咳・鼻水などの症状が現れます。薬膳では、症状の種類に応じた食材を選び、体を内側から整えることで回復を早めることができます。
風邪のタイプ別おすすめ食材
① 寒気を伴う風邪(風寒タイプ)
体が冷えて悪寒がする場合は、体を温める食材を取り入れることが大切です。
- 生姜:発汗を促し、体を温める。
- ねぎ:発汗を促進し、風邪の初期症状を和らげる。
- シナモン:体を温め、血行を促進する。
- 鶏肉:エネルギーを補い、体力回復を助ける。
② 熱がこもる風邪(風熱タイプ)
喉が痛い・熱がある場合は、体の熱を冷まし、潤いを与える食材を選びます。
- 梨:喉の渇きを癒し、熱を冷ます。
- 緑豆:解熱作用があり、炎症を抑える。
- 大根:痰を取り除き、喉の炎症を和らげる。
- はちみつ:喉の乾燥や痛みを軽減する。
風邪回復を助ける薬膳レシピ
【生姜とねぎの薬膳スープ】(風寒タイプ向け)
材料(2人分)
- 生姜(薄切り) 3枚
- ねぎ 1本(小口切り)
- 鶏ささみ 100g
- だし汁 500ml
- 塩 少々
- 醤油 小さじ1
作り方
- 鍋にだし汁を入れ、生姜を加えて中火で温める。
- 沸騰したら、鶏ささみを加えて火が通るまで煮る。
- ねぎを加えてひと煮立ちさせ、塩と醤油で味を調える。
- 温かいうちに食べる。
【梨とはちみつの薬膳ドリンク】(風熱タイプ向け)
材料(2人分)
- 梨 1個
- はちみつ 大さじ1
- 水 200ml
作り方
- 梨の皮をむき、すりおろす。
- 鍋に水を入れて火にかけ、すりおろした梨を加える。
- ひと煮立ちしたら火を止め、はちみつを加えて混ぜる。
- ぬるめの温度でゆっくり飲む。
まとめ
風邪のときの薬膳では、体調に合わせた食材選びが重要です。寒気があるときは体を温めるものを、熱がこもるときは熱を冷ますものを取り入れましょう。無理せず、体を休めながら薬膳の力で回復をサポートしましょう!