1. 「隠れ我慢」の実態:79.2%の女性が不調を抱えながら生活
現代の女性たちは、仕事や家事、育児など多くの役割を担いながら日々を過ごしています。
そんな中、「不調を感じても我慢している」と答えた女性は 79.2% にのぼることが、株式会社ツムラの調査で明らかになりました。
特に、 「疲れ」「冷え」「イライラ」 などの症状が多くの女性を悩ませています。
2. 女性が普段感じている不調ランキング
1位: 疲れ・だるさ(66.0%)
2位: 冷え(48.6%)
3位: イライラ(46.4%)
4位: 肌荒れ
5位: 頭痛
一方で、我慢してしまう不調 は以下のとおりです。
1位: 疲れ・だるさ
2位: イライラ感
3位: 不安感
4位: PMS(月経前症候群)
つまり、 多くの女性が「疲れ・だるさ」を感じながらも、それを我慢して生活している ということです。
3. 東洋医学で考える不調の原因
① 疲れ・だるさ(気虚・血虚)
東洋医学では、「気(き)」はエネルギーの源と考えられています。
気が不足すると、 「気虚(ききょ)」 となり、疲れやすさ、だるさ、無気力を引き起こします。
また、「血(けつ)」が不足する 「血虚(けっきょ)」 も疲れやすさや冷えの原因となります。
→ 改善策:
- 「気」を補う食材:なつめ、高麗人参、山芋、もち米
- 「血」を補う食材:黒ゴマ、クコの実、レバー、ほうれん草
- ツボ押し:「足三里(あしさんり)」で気を補い、「三陰交(さんいんこう)」で血の巡りを促す
② 冷え(陽虚・瘀血)
冷えは、体の陽気(温める力)が不足する 「陽虚(ようきょ)」 や、血の巡りが悪くなる 「瘀血(おけつ)」 が関係しています。
→ 改善策:
- 体を温める食材:しょうが、シナモン、ネギ、にんにく、羊肉
- 巡りを良くする食材:黒酢、紅花、黒豆、ナッツ
- ツボ押し:「関元(かんげん)」や「命門(めいもん)」を温める
③ イライラ・不安感(肝気うっ滞)
東洋医学では、ストレスや緊張が続くと「肝(かん)」の気の流れが滞り、 「肝気うっ滞(かんきうったい)」 という状態になります。
→ 改善策:
- ストレスを和らげる食材:菊花茶、ミント、柑橘類、セロリ
- 香りを楽しむ(アロマテラピー):ラベンダー、ベルガモット
- ツボ押し:「太衝(たいしょう)」で気の流れを整える
④ PMS(月経前症候群)(肝気うっ滞・血虚)
PMSは「肝」の働きが低下し、血の巡りが悪くなることで悪化します。特に、生理前は「気」と「血」の流れが滞りやすくなります。
→ 改善策:
- PMS緩和におすすめの食材:黒ゴマ、くるみ、小豆、レバー、青魚
- 温活(おんかつ)をする:お腹を温める(よもぎ蒸し、腹巻)
- ツボ押し:「血海(けっかい)」で血の巡りを改善
4. 「隠れ我慢」をやめるためにできること
① まずは「自分の不調」に気づく
疲れや冷えを「仕方ない」と思わず、体の声を聞く習慣をつける ことが大切です。
② 食事・ツボ押し・香りでセルフケア
日々の生活に 東洋医学的なケア を取り入れることで、不調を和らげることができます。
③ 無理をしすぎない生活習慣を意識する
仕事や家事で 「我慢しすぎない」 ことも大切。1日5分でも自分の時間をつくる習慣を身につけましょう。
5. まとめ
女性の 79.2% が不調を抱えながらも我慢していることが明らかになりました。
特に 「疲れ・だるさ」「冷え」「イライラ」 などの症状が多く、放置すると慢性化するリスクがあります。
東洋医学では、 気・血・水のバランスを整え、体を温め、巡りを良くすることが重要 です。
日々の食事やツボ押し、生活習慣を見直しながら、無理せず自分の体をいたわりましょう。