春の食養生|薬膳で「肝」を整える食材と養生のポイント

blooming cherry tree in fragrant garden 普段使いの薬膳レシピ
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春になると、なんとなくイライラしやすい、目が疲れる、体がだるい…そんな不調を感じていませんか?

中医学では、春は「肝」の季節。この時期に肝のケアをしておくことが、春を快適に過ごすカギになります。


春は「肝」が活発になる季節

中医学では、春(立春〜立夏の約3ヶ月)は自然界の陽気が上昇し、体の中でも「肝」の働きが活発になるとされています。

肝は「気(エネルギー)の流れ」を調節する臓で、以下と深く関わっています。

  • 胆(たん):決断力・消化
  • 筋(すじ):筋肉や腱の柔軟性
  • :視力・目の疲れ
  • :爪の状態で肝の健康がわかる
  • 感情:怒り・ストレスのコントロール

肝が弱ると、イライラしやすくなったり、目が充血したり、こむら返りが起きやすくなります。


春に「風邪(ふうじゃ)」が体に入りやすいのはなぜ?

春は「風邪(ふうじゃ)」という外からの邪気が入りやすい季節です。花粉症や春風邪、突然の体調の変化はこの風邪の影響とされています。

だからこそ、食べ物で体の内側から整えることが大切です。


春に食べたい食材|初春と晩春で変わる

春といっても、初春(2〜3月)晩春(4〜5月) では体の状態が変わります。

初春(2〜3月)におすすめ:辛味・温性食材

体をじんわり温めながら、気の巡りをよくします。

食材 効能
生姜 体を温め、風邪を予防
シソ 気の巡りをよくし、花粉症対策に
ネギ 発散作用で体の邪気を追い出す

晩春(4〜5月)におすすめ:辛味・涼性食材

春の終わりは熱がこもりやすいため、涼しい性質の食材で調整します。

食材 効能
薄荷(ミント) 頭をすっきりさせ、イライラを鎮める
菊の花 目の疲れ・充血に
桑の葉 肝の熱を冷まし、血糖値の調整にも
セロリ 気の巡りをよくし、高血圧・ストレスに

通年おすすめ:甘味の補気食材

春を通じて、胃腸を養う甘味食材もしっかり取り入れましょう。

  • ナツメ:気と血を補い、精神を安定させる
  • 長芋:脾・肺・腎を補う万能食材
  • 落花生:肺を潤し、胃腸を整える

春の薬膳レシピ

焼きネギと鱒の南蛮漬け

春の発散食材・ネギと、良質なタンパク源の鱒を組み合わせた一品。気の巡りをよくしながら、体に栄養を補給できます。

具だくさんの春野菜スープ

セロリ・春菊・ネギなど春の野菜をたっぷり入れたスープ。体を温めながら肝の気を流します。


まとめ|春の不調は「肝ケア」から始めよう

症状 原因(中医学) おすすめ食材
イライラ・情緒不安定 肝気の滞り セロリ・薄荷・柑橘類
目の疲れ・充血 肝血不足 菊の花・クコの実
体のだるさ 気虚 ナツメ・長芋
花粉症・鼻水 風邪の侵入 シソ・生姜・ネギ

春の食養生は、「肝を整え、気を巡らせる」 ことが基本。毎日の食事に春の食材を少しずつ取り入れるだけで、体の調子が変わってきますよ。

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