
ひな祭りと薬膳の関係
ひな祭り(桃の節句)は、春の訪れを祝い、健やかな成長と健康を願う行事です。古くからこの時期は 「陰から陽へとエネルギーが移り変わる」 季節とされ、寒さで縮こまった体をゆるめ、春に向けて気血の巡りをよくする食養生が大切です。
特に女の子の成長を祝うひな祭りでは、 「血を補い、巡らせる食材」 や 「春のデトックスを助ける食材」 を意識すると、より健康的に春を迎えられます。
ひな祭りにおすすめの薬膳食材
この時期に積極的に取り入れたい食材を、薬膳の観点から紹介します。
① 血を補い巡りを良くする食材
冬の間に滞りがちな血流をスムーズにし、女性の健康をサポートする食材です。
- 黒豆(腎を養い、血を補う)
- 金柑・ゆず(気血を巡らせる)
- 鮭・桜えび(鉄分補給、血を補う)
- なつめ・クコの実(血を補い、肌の潤いを保つ)
② デトックスを助ける春の食材
春はデトックスの季節。冬の間に溜め込んだ不要なものを排出しやすくする食材を取り入れましょう。
- 菜の花・ふきのとう(肝の働きを助け、巡りを良くする)
- たけのこ・山菜(冬に溜めた老廃物を排出)
- ハトムギ・緑豆(むくみを取り、余分な水分を排出)
- 大根・レンコン(体の中をスッキリさせる)
ひな祭りにおすすめの薬膳レシピ
① 菜の花と桜えびのちらし寿司
春の訪れを感じる色鮮やかなちらし寿司。気血の巡りを良くし、デトックス効果も期待できます。
材料(2人分)
- ごはん … 2膳分
- 菜の花 … 50g
- 桜えび(乾燥) … 大さじ2
- 卵 … 1個
- 酢 … 大さじ1
- 砂糖 … 小さじ1
- 塩 … 少々
- しょうゆ … 小さじ1
作り方
- 菜の花はさっと茹でて食べやすい長さに切る。
- 卵を溶き、薄く焼いて錦糸卵を作る。
- 酢、砂糖、塩を混ぜ、ご飯に加えて酢飯を作る。
- 酢飯に菜の花、桜えび、錦糸卵を加えて混ぜる。
- 仕上げにしょうゆを少量たらして完成!
✨ 菜の花は「肝」の働きを助け、桜えびは血を補う食材。春のデトックスと女性の健康をサポートするレシピです。
② ひな祭りの美肌甘酒プリン
甘酒は「飲む点滴」と呼ばれる発酵食品。ひな祭りにぴったりの、美肌効果のあるスイーツです。
材料(2人分)
- 甘酒(米麹) … 200ml
- 豆乳 … 100ml
- 粉ゼラチン … 5g
- いちご … 4粒
- クコの実 … 適量
作り方
- 甘酒と豆乳を小鍋に入れて温める(沸騰させないよう注意)。
- 粉ゼラチンを加えてよく混ぜ、溶かす。
- 容器に注ぎ、冷蔵庫で2時間以上冷やす。
- いちごとクコの実をトッピングして完成!
✨ 甘酒は腸を整え、クコの実は血を補い、美肌をサポート。ひな祭りにぴったりの美容スイーツです。
ひな祭りの薬膳で、春を健やかに迎えよう
ひな祭りは、春の訪れを祝うだけでなく、女性の健康を願う行事でもあります。
薬膳の視点から 血の巡りを良くする食材 や デトックスを助ける春の食材 を取り入れ、心も体も軽やかに春を迎えましょう!