春になると体が重だるく、気分も沈みがち……そんな経験はありませんか?PMSの症状と重なって「毎年この時期がつらい」と感じている方も多いはずです。この記事では、春特有の不調とPMSを同時にケアできる薬膳の知恵とレシピをご紹介します。
なぜ春はPMSと倦怠感が重なりやすいの?薬膳的な理由
「春になると特に体がつらくなる気がする……」
それ、気のせいではありません。
薬膳や東洋医学の考え方では、春は「気(き)」が動き始める季節とされています。冬の間、体の中にじっとたまっていたエネルギーが、一気に動き出そうとする時期です。
でも、忙しい毎日や睡眠不足が続いていると、その「気」の流れがうまくいかず、滞ってしまうことがあります。
この状態を「気滞(きたい)」といいます。
気が滞ると、こんな症状が出やすくなります。
- 気分がふさぎこむ
- イライラしやすくなる
- 胸やお腹が張る感じ
- 体が重くて動きたくない
- 頭痛や肩こり
……あれ、PMSの症状にも似ていますよね。
実はPMSも、東洋医学では「気の巡りの悪さ」が大きな原因のひとつと考えられています。春の倦怠感とPMSが重なりやすいのは、どちらも「気が滞っている」という共通の根っこがあるからなんです。
だから、気の巡りをよくする食材を積極的に食べることが、両方の改善につながります。
PMSと春の不調に効く!薬膳おすすめ食材3選
① よもぎ
春の野原に自生するよもぎは、日本でも古くから「万能薬草」として親しまれてきた食材です。
薬膳では、よもぎには次のような働きがあるとされています。
- 気と血(けつ)の巡りをよくする
- 体を内側から温める
- 生理痛や生理不順をやわらげる
- 胃腸の働きを整える
特に生理前後の冷えやお腹の張り、気分の落ち込みに◎。
スーパーではよもぎ粉(乾燥粉末)が手軽に手に入ります。お餅やパンケーキに混ぜるだけでも取り入れやすいですよ。
② ふきのとう・たらの芽などの春の山菜
山菜の「苦み」は、東洋医学では体の余分なものを排出してデトックスするサインです。
春の山菜全般には、こんな効能があります。
- 気の流れをスムーズにする
- 肝臓の働きをサポートする
- 冬の間にたまった老廃物を流す
- 気分のすっきり感を助ける
東洋医学では「肝(かん)」は気の流れと感情を司るとされています。春に山菜を食べることは、肝の働きを助けて、イライラや気分の落ち込みをやわらげることにもつながります。
ふきのとう・たらの芽・こごみ・わらびなど、スーパーの春野菜コーナーで探してみてください。
③ セロリ
「え、セロリって薬膳に使えるの?」と思いましたか?
実はセロリは薬膳的にとても優秀な野菜です。
- 香りの成分が気を巡らせる
- 肝の熱を冷ます(イライラを鎮める)
- 頭痛や肩こりをやわらげる
- 高ぶった神経を落ち着かせる
PMSで情緒不安定になりやすい方や、頭痛持ちの方に特におすすめです。
年中スーパーで買えて、価格も手頃なのがうれしいところ。セロリの葉の部分にも有効成分がたっぷりなので、捨てずに使いましょう。
今日から作れる!よもぎと山菜の気巡り薬膳ごはん
「よもぎと山菜のおかかご飯」
所要時間:約15分(炊飯時間を除く)
シンプルで毎日食べ続けやすいレシピです。炊きたてごはんに混ぜるだけなので、忙しい朝や疲れた夜にもぴったりです。
【材料】(2人分)
- 温かいご飯:茶碗2杯分
- よもぎ粉:小さじ1〜2
- たらの芽(またはふきのとう):4〜6本
- セロリ:1/3本
- かつお節:2パック(6g)
- 醤油:大さじ1
- ごま油:小さじ1
- 塩:少々
- 白ごま:お好みで
【作り方】
- たらの芽はさっと塩ゆでして、水気を絞り、粗みじん切りにする
- セロリは薄切りにして、塩少々をふりかけてしんなりさせておく
- セロリの水気を軽く絞る
- 温かいご飯によもぎ粉を加えてよく混ぜる(全体が薄緑色になる)
- ①②のたらの芽・セロリを加える
- かつお節・醤油・ごま油を加えてさっくり混ぜる
- 器に盛り、白ごまを散らして完成
【ポイント】
- よもぎ粉は少量から始めて、好みで量を調整してください
- ふきのとうを使う場合は、アク抜きをしっかり行いましょう
- セロリの葉も細かく刻んで加えると、さらに香りが引き立ちます
- お弁当のおにぎりにアレンジしても◎
まとめ:まずはよもぎ粉をひとさじ、今日のご飯に混ぜてみて
春の倦怠感とPMSがつらいのは、あなたの体が「気の巡りをよくしてほしい」というサインを出しているのかもしれません。
難しいことは考えなくて大丈夫。
まずはよもぎ粉をスーパーで買って、ご飯に混ぜてみることから始めてみてください。
山菜も旬の今だけの特別な薬膳食材です。スーパーで見かけたら、ぜひ積極的に手に取ってみてくださいね。
毎日の食事を少し変えるだけで、体はちゃんと応えてくれます。無理せず、できることから一歩ずつ、自分の体をいたわってあげましょう。
※薬膳は食事による体質改善を目的としたものです。症状が重い場合や長く続く場合は、医療機関への受診をおすすめします。
