イライラは「肝」のトラブル?東洋医学で読み解く心の不調
東洋医学では、イライラや怒りっぽさ、情緒不安定などの症状は「肝(かん)」の不調と深く関係しています。
- 肝の働き:気の流れをスムーズに保つ、情緒の安定、血液の貯蔵を担う。
- 肝気鬱結(かんきうっけつ):ストレスやプレッシャーなどで気が滞ると、イライラしやすくなります。
- 肝火上炎(かんかじょうえん):怒りや興奮が強くなりすぎて「火」となり、頭痛やのぼせを引き起こします。
イライラに効く薬膳食材
肝の気を巡らせる
- 香りのある食材(柑橘類・紫蘇・ミント):気の巡りを良くし、気分を和らげる。
- 菊花:頭の熱を冷まし、目の疲れにも良い。
- ハトムギ:余分な熱や湿気を取り除く。
鎮静・リラックスに役立つ
- 百合根(ゆりね):心を落ち着け、不安感や不眠にも◎。
- 棗(なつめ):血を補い、心と肝を和らげる。
- 豆腐・豆乳:清熱作用があり、のぼせや怒りっぽさを鎮める。
薬膳レシピ:柑橘と百合根のほっこりスープ
材料(2人分)
- 百合根 1/2個
- 柑橘の皮(無農薬みかんやゆずなど) 少々
- 鶏ささみ 1本(ほぐす)
- ハトムギ(乾燥) 大さじ1(下ゆでしておく)
- 塩 少々
- 水 400ml
作り方
- 百合根はばらして軽く水にさらす。柑橘の皮は細く刻む。
- 鍋にすべての材料を入れ、中火で15〜20分煮る。
- 塩で味を整えて完成。
まとめ
イライラの原因を「心の弱さ」ではなく、「肝の不調」と考える東洋医学の視点はとても優しく、希望が持てます。
気の巡りを良くし、ほっとする薬膳食材を日々のごはんに取り入れて、穏やかな毎日を目指しましょう🌿