雨の日に体調が悪くなるのはなぜ?
梅雨の時期、体が重だるくてやる気が出なかったり、頭が痛くなる…そんな不調を感じたことはありませんか?
気象病とよばれることもあるそれ、東洋医学でいう「湿(しつ)」の影響かもしれません。
「湿」は外から入ってくる余分な水分のことで、梅雨時は空気中に湿気が多くなり、体にもその「湿」が入り込みやすくなります。
この湿が体にたまると、巡りが悪くなり、だるさ・頭痛・むくみ・食欲不振など、さまざまな不調の原因になります。
東洋医学でみる「湿邪(しつじゃ)」とその対策
東洋医学では、「湿」は重く、粘り気があり、停滞しやすいという特徴があります。
そのため一度体に入ると、排出されにくく、どんよりとした不調が長引きがち。
また「湿」はとくに消化器官=「脾(ひ)」に影響しやすく、食欲が落ちたり、胃がもたれたりすることも。
対策としては以下のようなポイントが大切です:
- 体内の水の巡りを良くする(利水・健脾)
- 胃腸を温める
- 水分代謝を整える
薬膳でのおすすめ食材
この時期に積極的にとりたいのは「湿」を追い出す食材たち。
- ハトムギ:利水作用があり、むくみや肌荒れにも◎
- 緑豆(りょくとう):体の熱を冷ましつつ湿を出す
- 生姜・ねぎ:体を温めて巡りを良くする
- 金針菜(きんしんさい):気血の巡りを整える
- しそ・みょうが:香りのある食材で気の流れを促す
今回の薬膳レシピ:
🥣「ハトムギと生姜のさっぱり薬膳スープ」
〈材料〉(2人分)
- ハトムギ(乾燥)…大さじ3(前日から水に浸けておく)
- 鶏むね肉…100g
- 生姜…1かけ(千切り)
- 長ねぎ…1/2本(斜め切り)
- しめじ…1/2パック
- 塩・醤油…各少々
- 水…500ml
〈作り方〉
- ハトムギは下茹でしておく。鶏むね肉はそぎ切りに。
- 鍋に水、生姜、鶏肉を入れて火にかけ、アクを取る。
- ハトムギ、ねぎ、しめじを加え、10〜15分ほど煮る。
- 塩・醤油で味を整えて完成。
〈ポイント〉
消化に負担をかけずに、体の湿を排出し、巡りを整える一品。
生姜とねぎでお腹を温めつつ、ハトムギで利水を促します。
まとめ
梅雨は体調を崩しやすい季節。
「湿邪」をためないように意識して、体の中から整えることが大切です。
体にやさしい薬膳で、心も身体も軽やかに過ごしましょう☂️✨